富士宮口 登山道からの景色

狂気が動かすもの

富士宮口 登山道からの景色
SONY α7R V + FE PZ 16-35mm F4 G

株式会社デザインプラスさんのメールマガジンで響く言葉がありました。

■夢を叶える人の特徴

成功する人は成功するべくして成功している。

今日はそんなお話です。

よく行く喫茶店のマスターが「隣のお兄ちゃん、ようがんばってる」と言うわけです。
隣のお兄ちゃんとは、隣のイタリアンで働いている店長のこと。
あんまり興味なかったんですが、頻繁に言うもんだから話を聞いてあげてたんです。
私も深夜一人で仕込みしているのは見たことがある。
一見チャラそうなお兄ちゃんが音楽かけて楽しそうに作業していると。
開店前も掃除もしているんだとか。偉いよね。

まぁ優秀と言えば優秀ですが、普通といえば普通です。
マスターはそういう軽い意味で褒めてるんだろうと思っていたんですが、そうではなかったです。
休日、ランチディナーの空き時間にウーバーイーツで配達しているんだとか。
そういえば、ウーバーイーツのチャリがいつも止まってるなと頭に浮かんだ瞬間、お兄ちゃんから狂気を感じました。
これまで見聞きしたことが繋がった感じです。

あぁ、あの人は狂気の人だったんだと。

人間って当然身体の疲労もあるし、心をずっと燃やしてるわけにもいかない。
そういうものだから、遊んだりダラダラしたりと休息も必要とする。
だけど、一定数何かに取り憑かれたように行動できる人がいる。
朝起きてから寝るまで取り憑かれたように行動する人がいる。
彼は今そういう状態にある人だったんだと敬意を抱きました。

優秀と狂気はイコールではないんですね。

優秀なのは悪いことではないですが、それと夢が叶うとは関係がありません。
一方で狂気というよく分からないものに突き動かされている人は必ず良い方向に行く。そう決まっています。
今どんなに非効率なやり方だったり回り道をしていていもいずれたどり着くと。
頭の良い悪い、知識のあるなしも関係ないです。
すべての情熱と時間を今、夢のためにかけられる人は強いんですよね。

この「狂気」の正体って一体なんなんだろうと思いますね

何によって突き動かされているのか。
私はこれまで育ってきた環境も関係あるのかなと思ってます。

株式会社デザインプラス メールマガジン

あー、この「狂気」ってわかるなーと。

近いところで言えば屋久島での旅がそうでした。
毎日8時間以上の登山、夜中2時に起きて支度、移動、登山。
下山後(内一泊山小屋)、そのままスーパーでお弁当と翌日の朝食を買って素泊まり民宿でご飯、準備、睡眠。

一分たりとも無駄にしないようにずーっと動いていました。
いま思えば狂気でしかない。
寝るのも「疲れた」ではなく、翌日の登山の体力のため。すべてに意識が違う。

このスイッチに切り替えって自在にできたら人間ってすごいなと思います。

良い方向に…行けばいいんですけどねw

それにしてもここ最近は山を登る機会が多いなと思いますが、決して得意ではないし好き…でもない(と思います)。

瞬間の、そこにしかない景色を撮りたいからなんですよね。
たまに自分でもゼイゼイ言いながら、いまなにやってんだろって思います。

そして屋久島で感じたこと。

自然って本当に死と隣り合わせだなと。
大げさかもしれませんが、日常では感じられない生と死を感じられる気がします。

誰も遭難や事故なんて起こしたくないはずですけど、誰に起きてもおかしくない場所。
山はそうしたことを強く感じます。

人も自然の一部。
自然はあるがまま。

そんなことを感じながら石塚 真一さんの岳(コミック)を読むと涙が出ます。

主人公の三歩の言う「よく頑張った」がいいですよね。
頼りがいがあって、ものすごく包容力がある優しいキャラクターに憧れてしまいます。

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shinobuOsawa

写真、動画、空撮からウェブや紙のデザインまで幅広く手掛けるクリエイターっぽい人。
筋トレと子どもをこよなく愛する、クスッと笑えるプチ不幸体質の持ち主。
筋トレ好きの内蔵貧弱系。親しくなるとオネエ言葉になります。
写真を画像ではなく、用紙にこだわり、オリジナルプリントとして手元に残り続けることができる作品を生み出すことが目標です。

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