自分の写したいものを辿る。

もっとも好きな写真家のお一人である菅原一剛さんの作品展が青森で開催(2023年1月7日(土)~1月29日(日))していて、行きたいなーと思っていましたけど、さすがに青森までは行けないですよね。

Screenshot of dc.watch.impress.co.jp

菅原一剛 写真展「発光」

このところ、いろいろ散漫になりがちで、写真も「いいのが撮れた!」というのが無くなってきて、もやもやしていたのですが、あらためて菅原一剛さんの著書を読み直したいなと。

撮るときには、“いい写真”なんて考えなくていいんです。
“いい写真”を撮ろうとしないで、目の間にある出来事の、偶然が作るちょっとした表情に目を凝らしてみてください。
偶然の出会いによって、ひとつの瞬間が生まれ、それを繰り返すことで、いつの日か、今度はそのことさえも当たり前になってきます。
そうなれば意識的に必然を生む出す必要はありません、
不思議なもので、それがひとつの小さな偶然だとしても、しばらくして振り返ってみると、予想以上の大きな必然の道なりを見つけ出すことができるようになります。
そのとき、写真はあなたにとって、大きくその意味を変えていくことでしょう。

写真がもっと好きになる(菅原一剛)

“いい写真が撮りたい” という気持ち、雑念が多くなってきたのでしょうね。
自分が思う、感じることを、ただ素直に写していけばいいのかなと改めて思いました。写真ってもっと楽しくて、好きなれるもののはずなので。

2008年初版発行の書籍ですが、いまは改訂版が出てるようで掲載写真の見直しや加筆部分などもあるそうです。

文章がすごく優しくて包まれるような感覚になります。
“あたたかいを写す”。
菅原一剛さんがそう話す内容のとおり、あたたかい気持ちになれる本です。
タイトルのまんま「写真がもっと好きになる」本です。

マウントを取りたがる人が多く見えてしまういま、菅原一剛さんに触れると、とても優しい気持ちになれます。
こんな人になりたい…。

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shinobuOsawa

写真、動画、空撮からウェブや紙のデザインまで幅広く手掛けるクリエイターっぽい人。
筋トレと子どもをこよなく愛する、クスッと笑えるプチ不幸体質の持ち主。
筋トレ好きの内蔵貧弱系。親しくなるとオネエ言葉になります。
写真を画像ではなく、用紙にこだわり、オリジナルプリントとして手元に残り続けることができる作品を生み出すことが目標です。

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