ファインアートフォト

アートフォトの定義っていろんな考えがあるような感じがしますが。

私はこれで世界に写真を売っているわけでもないし、小難しいことを述べるつもりもありません。
ありのままを写したのが写真とも言いますけど、それはメーカーが作ったカメラを通じて見えた世界なので。
自分が見た世界とはまた違います。

カメラは自分の見た世界を映し出す道具です。「見た」というのは、心で感じる世界。
自分の心のフィルターを通して見えた世界を映し出したいと思っています。
自分自身の写真は。

商業的に求められる写真はまた別です。
こちらは要望に忠実に応えることが重要です。

心で感じた、その世界観を表現するにはプリント以外にはありません。
モニターに表現される世界は、ディスプレイによって表現が変わるからです。

尊敬する写真家の茂手木秀行さんは

デジタルフォトはさまざまなディスプレイ装置によって表示することができる。しかし、それぞれの装置はまったく別の再現をしている。
(略)
故に同一であるはずの一枚の写真はそれぞれ別のものに見えてしまう。求めるものはアイデンティティなのだ。
(略)
そのためには「プリント」以外あり得ない。「私」を再生する唯一の装置である。

美しいプリントを作るための教科書(茂手木秀行著)

と述べています。

だから、自分自身のアイデンティティを表現したい写真はプリントします。
用紙の選択から、カレーコレクション、加工表現まで。
大事な写真を飾ったり、あげたり、ご依頼いただく家族写真には必ずオリジナルプリントを作ります。

写真は北杜市にある神代桜。(アワガミファクトリーの竹和紙)
当時、OLYMPUS PEN E-PL3 で撮ったもの。
OLYMPUS PEN いまは中古で14,000円くらいで売っています。
その価格でこの写真が撮れるって、今回プリントするために現像して、改めてすごいと思いました。
最新機種がいいってわけじゃないんだよなぁ(自分に言い聞かせ)


それにしても最近ここまで体を酷使しているのに、なんとかなっているのが不思議。
心の有り様で体調も変化するのだなと実感しています

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shinobuOsawa

写真、動画、空撮からウェブや紙のデザインまで幅広く手掛けるクリエイターっぽい人。
筋トレと子どもをこよなく愛する、クスッと笑えるプチ不幸体質の持ち主。
筋トレ好きの内蔵貧弱系。親しくなるとオネエ言葉になります。
写真を画像ではなく、用紙にこだわり、オリジナルプリントとして手元に残り続けることができる作品を生み出すことが目標です。

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