個人的なこと
2023.05.29
龍神杉へ。屋久島の秘境を訪れる(2日目)
屋久島紀行二日目です。
本来であれば宮之浦岳へ一泊二日の予定でしたが、メインがドローン撮影のため雨天となった二日目は、宮之浦岳の翌日に行こうと思った龍神杉へ。
屋久島、その名を聞けば多くの人が思い浮かべるのは、美しい自然と縄文杉に代表される、古代の屋久杉。
ですが、その中でも印象的な存在が龍神杉です。
縄文杉や白谷雲水峡に隠れてしまい、訪れる人も少なく、秘境的な存在です。
龍神杉・雷神杉・風神杉の3つの神のつく巨木(「三神杉」)があるこの登山は、今回の屋久島の楽しみの一つです。
Contents
登山の始まり
安房からでしたので、移動時間が想定よりプラス一時間。夜中の2時には起床して朝食、登山の準備。素泊まり宿を暗いうちに発ち、いざ龍神杉へ。
安房から宮之浦まで約1時間。そこから登山口までさらに1時間程度。
宮之浦から車一台分しかないくらいの山道をしばらく行くと登山口の駐車場へ。車が4〜5台とめれそうなスペースがあります。
周囲は静寂に包まれています。
登山者がほとんどいないこのルートは、まさに秘境と呼ぶにふさわしい場所。しかし、その静寂さが逆に心を落ち着かせ、自然と一体になる感覚を呼び起こします。(→本当は暗くて雨が降っていて怖かったですw)
※この日は誰ともすれ違うことなく、私ただ一人の登山者でした。
ルートの状況
龍神杉へのルートは、一部放置気味で、倒木で道が塞がれていたりするなど危険箇所が何箇所かあります。また、増水時には渡れなくなる箇所などもあるので、その場合は無理せず引き返すことが大事です。さらに登山道を示すピンクのテープも見落としがちになるので、登山のさい迷わないよう注意してください。
登山前半は、雨のためレインウェアを上下着用で登りましたが、汗と湿気で非常に不快になります。夏とかだともっと大変だろうなぁと。
この登山道は、かつての岳参りの道「益救参道」旧宮之浦歩道の一部を歩くルートで、2007年に整備・開放されたそうです。
古くは岳参りや平木の搬出に使われていた歩道で、この登山道には、10年の歳月をかけてつくられたという石畳の道があります。
苔に覆われたその風景は見応えがあります。この石畳は、山と人との関わりを感じさせる一種の“祈り”の側面を感じさせます。
知名度は低いかもしれませんが、緑に覆われたその風景は「屋久島らしさは最高レベル」と言われています。
龍神杉登山道はかつての岳参りの道「益救参道」旧宮之浦歩道の一部を歩くルートで、2007年に整備・開放された登山道です。10年の歳月をかけてつくられたという石畳の道は苔に覆われて見応えあり。
三神杉との出会い
森はシダなどの亜熱帯植物から杉の植林、照葉樹林、針葉樹林へと移り変わり、屋久島らしい植生が楽しめます。
ルートを進むと、ついに目的地である龍神杉・雷神杉・風神杉の3つの神のつく巨木(「三神杉」)が現れます。
↑看板などが無いので断定できませんが、おそらくこれが風神杉。
↑そしてこちらが瘤があるので、雷神杉。
その大きさには圧倒されます。龍神杉は、その名の通り、まるで龍が天に昇るかのような姿をしています。
その姿は、時間を超えて生き続ける自然の力を象徴しているかのようで、見る者の心を打ちます。
登山の終わり
龍神杉を訪れるための登山は、一日を要します。私が登った時は約7時間かかりました。(撮影しながらなので、健脚の方なら5時間程度かなと。観光情報としては8時間と記載されているところが多いです。)
このルートは標高差が約1,200mほどあり、一部危険な箇所もあるため、十分な登山の経験と準備が必要です。しかし、その労力をかけてでも訪れる価値があるのが、この龍神杉の登山道です。静かに登山をしたい人にとって、非常に魅力的なコースと言えます。
しかし、その時間は決して無駄ではありません。自然と向き合い、自分自身と向き合う時間となりました。
※トイレは登山口(駐車場)、登山道ともにありません。携帯トイレを持って行きましょう。
次はもっと霧が深いときに訪れてみたいです。
夏にはヒルが出るとの情報があるこの登山道ですが、私の手にもいつのまにか小さい赤ちゃん(たぶん)ヒルがついてました(汗)
慌てて振り払いましたが、お気をつけを。(夏は多く出るようです…怖)
機材
登山に大活躍のGR IIIx
PLフィルターが必須なのですが、Nish GR IIIx用レンズアダプターが活躍。
これがあると49mm径の円形フィルターがつけれるのでとても便利。とりあえずレンズ保護にもなるのでつけっぱです。
LeicaQ3が発表されて、60回支払いでいけるんじゃない?と悶々とする日々ですが、いやいやこの優秀なGR IIIxがあるじゃないかと、日々己と戦っています…。
(本名:大沢忍)手を出しすぎて自分でも何者なのかよくわからないクリエーターぽい人。
Drone Movie Contest 2024グランプリ、東京カメラ部 動画クリエイター2023 10選。一等無人航空機操縦士。筋トレと子どもをこよなく愛する内臓貧弱系。クスッと笑える不幸体質の持ち主。日本人のアイデンティティをテーマに、画像よりも手元に残る作品作りを目指す。
YouTubeの登録数は驚異の20人超え。(甲州よっちゃばれ倶楽部調べ)
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shinobuOsawa
写真、動画、空撮からウェブや紙のデザインまで幅広く手掛けるクリエイターっぽい人。
筋トレと子どもをこよなく愛する、クスッと笑えるプチ不幸体質の持ち主。
筋トレ好きの内蔵貧弱系。親しくなるとオネエ言葉になります。
写真を画像ではなく、用紙にこだわり、オリジナルプリントとして手元に残り続けることができる作品を生み出すことが目標です。