個人的なこと
2019.01.14
人の心を静かに殺すもの。
「良いものを安く買おう」って考え方がそもそも頭が狂っていて、良いものはコストがかかってて高い、安いものはそれなりの価値でしかないといった常識をもっと共有していかないといけない。
とあるTwitterより
というものありました。
そうなんですよね。
とにかく安く安く。
買おうとしてしまうけれど。
単なる価格だけでなく、仕事も同じことが言えます。
予算や時間をかければいいというものではありませんが、質の高い成果を出すには片手間の仕事でできるわけがないと。
購入であれば、消費者が。
仕事であれば、依頼者が。
もっと考えていかなければいけないことなのかな、なんて思いました。
そんな折、いつかブックマークしておいた記事が。
それが何であれ、仕事には相応の苦労が伴います。そして、それに敬意を表してお金を払ってくれる人がいて初めてその人は仕事を続けることができる。
あなたが懸命に作ったものを当然のようにタダで持っていく人がいたらどう思いますか。
自分にはそんなにも価値がないのかと傷つきませんか。そんなことをぐるぐる考えていたのですが、ふと気づけば私とてマッタク偉そうなことは言えません。
送料無料の本を買ってお得だと思っているのは私です。
配達してくれる人への敬意はどこに?
宅配便を届ける人がいなくなっているのはきっと多忙のせいだけじゃない。
私のような人間から投げつけれる「敬意のなさ」のつぶては人の心を静かに殺していくのだと思います。稲垣えみ子さん「アフロ画報より」
「デザインなんてすぐできるでしょ?」
「写真なんか簡単に撮れるでしょ?」
とか、いろいろ「敬意のなさ」に静かに殺されてきたなーと思いつつも(自分のスキルが未熟な点はさておきw)。
(フリーランスのときは辛かったなー→ひとりごとw)
稲垣さんのように、振り返ると自分も同じようなことをしていることがあります。
こういうのにとても敏感に反応してしまいます。
デザインも何年もかかって作れるようになったものです。
仕事が早いと言われるのも最初から早いわけではなく、人の倍苦労してきたから早いわけです。
写真も何年もかかって何万、何十万枚と撮ってきて、さらに高い機材を購入して、ようやく撮れるようになったものです。
いろいろなものを犠牲にして得た技術なわけです。
(※未熟な自分の例ではなく、世の中のデザイナーや写真家さんたちのこと)
それをタダ同然のもののように扱うことは、確実に誰かを傷つけます。
そして巡り巡って自分が傷つくときがきます。
因果応報。
さまざまな仕事に、人に、敬意を払う自分でいたいと改めて自戒しました。
道すがらのスナップ。
この時期の澄んだ空気感は本当に綺麗ですね。
(本名:大沢忍)手を出しすぎて自分でも何者なのかよくわからないクリエーターぽい人。
Drone Movie Contest 2024グランプリ、東京カメラ部 動画クリエイター2023 10選。一等無人航空機操縦士。筋トレと子どもをこよなく愛する内臓貧弱系。クスッと笑える不幸体質の持ち主。日本人のアイデンティティをテーマに、画像よりも手元に残る作品作りを目指す。
YouTubeの登録数は驚異の20人超え。(甲州よっちゃばれ倶楽部調べ)
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shinobuOsawa
写真、動画、空撮からウェブや紙のデザインまで幅広く手掛けるクリエイターっぽい人。
筋トレと子どもをこよなく愛する、クスッと笑えるプチ不幸体質の持ち主。
筋トレ好きの内蔵貧弱系。親しくなるとオネエ言葉になります。
写真を画像ではなく、用紙にこだわり、オリジナルプリントとして手元に残り続けることができる作品を生み出すことが目標です。