デザインはもうオシマイ。

Leica M9-P + Summilux 50mm/f1.4 ASPH.

いまお受けしているので最後にすることにしています。

たまたまGunosy(ニュースリーダーアプリ)に配信された記事

日本でWEB制作会社はもう厳しいと思う。って話。

を見て、「デザインもウェブもとても生活するにはやっていけない」と改めて思うと同時に、強く同意しました。
とにかく
手間な割には儲からない。
コレにつきます。
そして、上記記事にもありますが、依頼する側の認識も

ちなみにwebを知らない皆様はホームページ制作で50万ってどう思いましたか?
保育士やってる僕の友達は「高!!ホームページって5万円くらいで作れるとおもってた。」と言ってたけど、多分世間の認識ってそいうレベルなんだと思う。

「日本でWEB制作会社はもう厳しいと思う。って話。」の記事内より抜粋

なんです。
僕の技術が低いのは置いておいて、とにかくデザインってすごく簡単にできると見なされている部分が多いと思います。
先日も、「この資料をもとに作って欲しい」と依頼され、作ってみると
「申し訳ないんですが、違うデザインでお願いします。」と。
そして、また最初とまったく違う資料を渡されました。

え?
まったく違うデザインでやり直し?

デザインは伝えたい側と伝える側を結びつけるものです。
なので、資料など熟慮のうえ、相手のビジネスを理解し、さらに情報を整理し、ようやくそれをカタチにしていきます。
すべてやり直しだって?
いや、早く言ってよ。(´・ω・`)ショボーン
すでに出来上がっている商品を返品するような感覚なんだと思います。(「あ、やっぱりこっちがいーや」みたいな。)
(その分お金もらえばいーじゃんという話だけは無いんです)

「こんな感じでデザインして!」
「あいよっ!」っと、サラサラ〜、パパパッと、

できるものではないんです(ノ△・。)

デザインするための打ち合わせや情報収集、整理、組み立て。
専用のソフトを使って、これまで培ってきたレイアウトや書体の知識、配色、マーケティングの技など散りばめ。
やっとこさできるものです。

もちろん、依頼された側がすべて悪いわけではなく、デザインする側の説明不足もあるし、こちらの仕事が見えにくいというのはあります。
ただご依頼を受ける方に、それをすべて理解いただくのも困難ですし、デザイン=すぐできる、という認識の方とお仕事するのはお互いが不幸になると思うのです。

中にはビルテックさんみたいに、有り難いほど制作側の事情をご理解いただけて仕事をさせていただいたこともありました。
けれども、フリーで仕事をしているときから、多くの方に依頼を受けてきましたが、デザインさせておいてお金を払わない。何日もかかって提案書つくっても、それ自体無料だと思って、お金を払わない。
デザインってすごく簡単にできると思われているんだなってことがたくさんありました。

もうそこに、自分の時間を犠牲にするのはやめようと。

フリーでデザインの仕事をするのが人生の目標ではありません。11.28事件以来、フリーでやらざるを得ない状況だっただけです。
家族を幸せにすることが僕の当面の目標です。
幸い、会社員として勤めることもでき、今後マイナンバー制度の問題もあります。
副業もできなくなるので、調度よい潮時かなと。

Design Studio PORT.のサイトも年内で閉鎖の予定です。

もっと違うカタチで、自分に関わるすべての人を幸せにできるように力をつけていきたいと思います。

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shinobuOsawa

写真、動画、空撮からウェブや紙のデザインまで幅広く手掛けるクリエイターっぽい人。
筋トレと子どもをこよなく愛する、クスッと笑えるプチ不幸体質の持ち主。
筋トレ好きの内蔵貧弱系。親しくなるとオネエ言葉になります。
写真を画像ではなく、用紙にこだわり、オリジナルプリントとして手元に残り続けることができる作品を生み出すことが目標です。

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