2024.09.23
仏の教え -現代に教えてくれる、人が生きるべき方法。[Shot on Nikon Z6Ⅲ]を公開しました。
新作映像作品を公開しました。
日本に仏教が伝来したのは1500年以上前、538年(または552年)と言われています。
一見すると日本人は「無宗教」を標榜しがちですが、実際の生活を見てみると、初詣、お盆、人生の節目での寺院参拝など、宗教的な習慣が深く根付いています。
実は「宗教(religion)」という言葉自体が明治維新後の和製漢語であり、元々のラテン語の意味「大いなるものに恐れを抱くこと」は、日本古来の神道の考え方と通じるものがあります。
神道と仏教は、多神教としての共通点を持ち、長い間「神仏習合」として共存してきました。
では、仏教とは何でしょうか? 身近にありながら、実は知られていない仏教の本質。
それは、お釈迦様が示した「人が善く生きるための方法論」です。
誰もが善き生き方を望みますが、現実には様々な苦しみに直面します。
仏教は、その苦しみの原因を探り、真理への道を示すものなのです。
日蓮宗の小松住職は、仏教を説くには学問だけでなく、実践的な修行が必要だと語ります。小松住職は読経や滝行といった伝統的な修行に取り組む傍ら、トレイルランニングを通じて心の鍛錬にも励んでいます。小松住職は「これが修行かと言ったらそうではないとは思うのですが」と謙遜しながらも、走ることを通じて得られる気づきや学びを大切にしています。
その実践の一つが、「巡礼走」と呼ばれる2021年に行った壮大な挑戦です。これは、日蓮宗の宗祖・日蓮聖人の足跡を辿る約375kmの道のりを走破するものです。小松住職は、日蓮聖人の生誕の地である千葉県小湊を出発し、東京・池上本門寺、鎌倉、富士宮を経由して、最終的に御霊の眠る身延山久遠寺に至るルートを、一本の道として繋ぎました。この「巡礼走」は、仏教の教えと現代的な挑戦が融合した、小松住職ならではの取り組みと言えるでしょう。
小松住職は言います。「思いやりの心を持って接することで、相手は必ず喜んでくれる。そして相手を救うことで自分の心も救われる。これを実践することが仏教なのです。」
近年、宗教法人の不祥事や、寺院の商業化が問題視されることもあります。しかし、小松住職のように、真摯に仏教と向き合い、日々修行を重ねる僧侶も多くいます。
この映像作品は、滝行の水しぶきから読経の響き、そして山道を駆け抜ける小松住職の姿を通じて、仏教の本質的な教えを再発見する機会を得ることができればと思います。
「仏教って何?」
「宗教は怪しい」
といった先入観を持つ前に、正しく仏教を知る一つの手がかりとなれば幸いです。
短い映像で仏教の全てを語ることはできませんが、ここから皆さまの「利他の心」への気づきが生まれることを願っています。この映像を見た後、身近な人への思いやりの行動を一つ、考えてみてください。 それが、仏の道を歩む最初の一歩となるかもしれません。
ぜひご覧ください。
合わせてこの映像作品で使用した Nikon Z6Ⅲ のレビュー記事を投稿しました。こちらもご覧いただけると嬉しいです。