樹林帯に立つ「鳳凰小屋 あと20分」の案内標識

16kgを背負って、地蔵岳へ。

登山道から望む地蔵岳のオベリスクと夏の青空

地蔵岳に登ってきました。

もちろん山登りが趣味というわけではなく、今回も目的は撮影です。

この日は本格的な登山に向けた、日帰りの慣らしのつもりでした。

……が。

あまりにもキツくて早々に心が折れたことと、天気予報を見る限り、8月はもうこの日くらいしか晴天が期待できそうにありません。

だったら、このまま泊まってしまおう。

ということで、急遽小屋泊に変更しました。

事前にAIも使いながら行程や装備をかなり細かく組んでいて、日帰り予定ではあったものの「もしかしたら泊まりになるかもしれない」と、小屋泊できる装備まで持っていました。

結果的には、これが正解でした。

ただ、泊まれる準備ができていたことと、登山が順調だったことは別の話です。

夜明け前の鳳凰三山の登山口での稜線と青く染まり始めた空に浮かぶ細い月

まず登山口が見つかりません。
まだ暗かったこともあり、周辺を1時間ほどさまよいました。

ようやく登り始めたと思ったら、今度は滝のような汗。

そして心がポキポキ折れます。

鳳凰三山の樹林帯で朝日を受けて橙色に輝く木の幹

何度も「もう引き返そう」と考えながら、なんとか途中の燕頭山までたどり着きました。

ここで本気で迷いました。

来た道をそのまま引き返すか。

それとも、もう少し頑張って鳳凰小屋まで行き、翌朝の地蔵岳を撮るか。

苔に覆われた鳳凰三山の登山道脇に立つ古い石碑

そこでお話しした方にも勇気づけられ、もう少し先へ進んでみることにしました。

もともと翌週に鳳凰小屋を予約していたため、その場から電話をかけて今日に変更できないか相談。

急なお願いにもかかわらず受け入れていただき、結局、小屋に着くまで約8時間かかりました。

深い樹林帯の木に取り付けられた燕頭山の標識

私は下りは比較的速いのですが、登りがとにかく苦手です。

標準的には5〜6時間ほどの行程らしいので、かなりゆっくりです。

そして、いつものように途中から脚が攣り始めました。

今回はかなり汗をかいていたのに、持っていく予定だった塩タブレットを忘れていました。

脚が攣る理由は塩分だけではないと思いますが、これだけ汗をかいたのだから、もう少し補給を考えるべきだったなと反省しています。

塩って大事です。

一方で、持っていって良かったのが井村屋のスポーツようかんでした。

井村屋 スポーツようかん 2種アソート 20本
井村屋 スポーツようかん 2種アソート 20本
掲載時の参考価格¥2,380 (税込)
※販売先により価格が異なる場合があります
押し出すだけで中身が出てくるタイプのようかん。簡単栄養補給・常温保存ができます

登山中に食べるこれが、絶妙に美味しいです。
あずき味も美味しいのですが、私の好みはコーヒー味。

鳳凰三山の樹林帯で木の幹と苔に差し込む朝の光

今回は、おにぎり、スポーツようかん、干し芋を1時間おきくらいに順番を変えながら補給する予定でしたが、干し芋は忘れました。
塩タブレットも忘れました。
詰めが甘いです。

そして撮影機材。

α7R VI、SIGMA 20-200mm、三脚、Hasselblad、Mavic 4 Proなどを含めて、背負った荷物は約16kg。
これがまあ、重いです。

時間が経つほど肩に食い込んできて、途中からはザックを下ろすたびにホッとするような状態でした。

テント泊をする人なら、このくらいの重量を背負って山へ入ることもあるのだと思います。
改めてすごいなと思います。

霧に包まれた鳳凰三山の樹林帯と苔むした登山道

α7R VI、SIGMA 20-200mm、三脚、Hasselblad、Mavic 4 Proなどを含めて、背負った荷物は約16kgです。

今回SIGMA 20-200mmを持っていったのは正解でした。20mmから200mmまで1本で済み、28〜85mmではハーフマクロ撮影もできるので、苔や水滴のような小さなものにも寄れます。

今回撮った写真を後から見返すと、写っているのは森に差し込む光だったり、霧の中の木々だったり、苔についた一滴の水だったりします。

当然ですが、肩の痛さも、滝のように流れた汗も、途中で何度帰ろうと思ったかも写っていません。

写真になると、きれいな部分だけが残ります。
でも、そこへ行かなければ撮れないものもあります。

鳳凰三山の苔に付いた透明な水滴を接写した写真

私は登山家ではありませんし、山を速く登れるわけでもありません。
むしろ登りはかなり苦手です。

それでも、撮りたい景色があるから機材を背負って登ります。

たぶん私にとって山登りそのものが目的になることは、これからもないと思います。
ただ、山を登ること自体を目的にする感覚は、まだ私にはよく分かりません(笑)

その先に撮りたいものがあるから登る。
それくらいの距離感が、自分にはちょうどいいのかもしれません。

どうにか鳳凰小屋までたどり着き、この日は終了です。

翌朝はいよいよ地蔵岳へ向かいます。

ここまで16kgを背負ってきた理由のひとつ、Mavic 4 Proも一緒です。
当然、機体だけでは飛ばせないので送信機も背負っています。こういう一つひとつの重さが、登りでは地味に効いてきます。

そして翌朝、地蔵岳からMavic 4 Proを飛ばしました。
その写真は後編で。

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(本名:大沢忍)写真、映像、ドローン空撮、デザイン、Web制作など、手を出しすぎて自分でも何者なのかよくわからないクリエーターぽい人。
Drone Movie Contest 2024グランプリ・特別賞(W受賞)、東京カメラ部 動画クリエイター2023 10選。一等無人航空機操縦士。筋トレと子どもをこよなく愛する内臓貧弱系。クスッと笑える不幸体質の持ち主。日本人のアイデンティティをテーマに、画像よりも手元に残る作品作りを目指す。
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Hasselblad 907X CFV 100CにBORYOZA GTV-100を介してGF50mmF3.5 R LM WRを装着した写真

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ドローンで撮影した地蔵岳の巨大なオベリスクと岩場に立つ登山者

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