個人的なこと
2026.05.09
Hasselblad 907XでGFレンズは使えるのか?BORYOZA GTV-100

Hasselblad 907X + CFV 100Cを使っていて、「XCDレンズは魅力的だけど価格を見るたびにフリーズする」という方には、たぶん刺さる話かもです。Fujifilm GFマウントのレンズを907Xで使えるアダプター「BORYOZA GTV-100」を買ってみました。
相変わらず忙しくてレビューできるほど使えていないのですが、さすがにもう一ヶ月以上たっているので記事にしたいなと。いずれ多くの写真をアップしたいと思います。AFは正直、迷う場面もあります。そして電子シャッターでかなり歪む写真を量産します。それでも、Hasselbladのセンサーと色味のままGFレンズの描写が手に入るというのは、作品撮りの選択肢を一気に広げてくれるアダプターでした。
BORYOZA GTV-100は何ができるアダプターか
富士フイルムのGFマウントレンズをHasselblad 907X + CFV 100Cで使えるようにする、電子接点付きのマウントアダプターです。
・AF対応
・電子絞り制御
・EXIFに焦点距離と絞り値を記録
・ファームウェアはBORYOZA公式サイトからUSB経由でアップデート可能
制約もあります。907X系にメカニカルシャッターがないので電子シャッター運用のみ。それからレンズ側の絞りリングは無効で、ボディ側からの電子制御だけになります。 ちなみにX1D / X2Dシリーズ向けには「BORYOZA GF-HX」という別モデルがあるので、購入のときはマウント側の機種を間違えないよう注意が必要です。
XCDレンズが高すぎる
すごく正直な話をすると、XCD90mm F2.5 Vが欲しいなと思っていたのですが、とにかく高い。XCD28mmと55mmでXCDレンズの凄さは身に沁みていたぶん、中望遠もどうしても試したいという欲が止まらなくて…。
特にf2クラスの中望遠。ポートレートと作品撮りで使いたくて、過去に所有していた神レンズ、Fujinon GF110mm F2 R LM WRが頭を離れなくなりました。GFマウントはラインナップが豊富で、中古市場も動いている。XCDよりずっと現実的な価格で組み合わせを考えていけます。
このアダプターがちゃんと動くなら、Hasselbladのセンサーと色のまま、GF110mm F2の描写が使える。作品撮りの自由度が変わる、という話です。
焦点工房の正規品か、AliExpressで直輸入か
タイミングの話をすると、CP+2026で焦点工房から国内正規販売が発表されました。価格¥280,000(予定)、5月発売予定。(いま5月だけど、どうなったのかな?)
一方、私が買ったのはAliExpressのQYCAMERA Store。本体US $1,024.05に関税¥3,000を加えて、トータル約¥157,000。
差額は約¥123,000です。
焦点工房を選ぶなら、国内サポートと保証、トラブル時の窓口が日本語で確保される。¥280,000という価格はその安心料込みで考えれば妥当だと思います。
私は今回、半額側に賭けました。理由はリスクを取れる範囲だと判断したのと、買う前にQYCAMERA Store、さらにBORYOZA本社にも問い合わせして「これは大丈夫そうだ」と思えたからです。
買う前にやった2つの問い合わせ
レビュー動画がほぼゼロの製品を15万円出して買うのは、さすがに怖い。
なので注文前に、2方向に問い合わせをしました。
1つ目はQYCAMERA Storeへ。AliExpressのメッセージ機能から、907X + CFV 100Cで動くか、GF110mm F2に対応するか、絞りリングの扱いはどうなるか、を投げました。返信17分後。「対応している。絞りリングは効かず、ボディ側からの電子制御のみ」という明確な答え。
2つ目はBORYOZA本社(boryoza@163.com)に直接英語で。ファームウェアの更新方法、対応レンズの範囲、購入後のサポート体制を聞きました。返信12分後。さらにGF110mm F2をX1DIIに装着したテスト動画まで添付されてきました。
中国メーカーの直営アドレスに英語で投げて12分で返ってくる。この時点で「ちゃんと事業として回している会社だ」と判断しました。
注文してから届くまで — 在庫なし問題
2026年3月7日、PayPal決済で注文。
3日経っても発送されず、状況を確認したら「本日午後に倉庫に届くので、届き次第出荷する。配達は約15日」との返信。要するに在庫を持たず、注文を受けてから仕入れて転送するスタイルです。AliExpressの中国セラーではよくあるやり方ですが、初めての方は焦るかもしれません。というか焦った。
最終的に商品が手元に届いたのは3月16日。注文から約9日、思ったより早かったというのが正直な印象。
ちょっと余談 — 誤送信メール事件
3月17日、BORYOZAから一通のメールが届きました。
内容は「商品はちゃんと届いている、配送業者の記録を見ろ」という反論文。
私、「???」。
商品はもう受け取っているんですが…と思って読み進めると、これがロサンゼルス在住の別の購入者へのAmazon紛争返信文で、私のメールスレッドに完全に誤って投げ込まれていました。
他人の住所と注文番号がそのまま含まれていたので、メーカーには「これ別の人宛てですよ」と通知。中国の小規模メーカーらしいといえばらしい話です。
AFはどのくらい使えるのか
結論を先に言うと「動く。ただし完璧ではない」です。
AFは合焦するけれど、被写体や条件によっては迷います。コントラストが低い被写体や、距離が遠い被写体だと、行ったり来たりして結局合わない場面もありました。
ただ、これはMFに切り替えれば問題なく使えますし、正直AFには期待していなかったので、思ったより使えるなというのが本音です。MFでも907XのフォーカスピーキングとMF時のモニター拡大表示があるので、むしろMFのほうが歩留まりがいい場面も多いくらい。
このアダプターの価値はAF速度ではない、ということです。GFレンズがHasselblad Xシステムで電子絞り制御込みで「ちゃんと動く」こと、これに尽きます。
ここが本題 — Hasselbladで撮るGFレンズの画

正直に言うと、ここを書きたくて記事にしました。
HasselbladのナチュラルカラーソリューションとGF110mm F2の組み合わせ。これがどういう絵を出してくれるのか。
撮ったのは、家の中からの景色。窓越しの月、南アルプス、庭の鯉のぼり。
先日は人物撮影にも試しで使いましたが、手持ちだとほとんど歪んでしまいました。三脚、レリーズ必須です。
ただ、Hasselbladでこの中望遠の描写が手に入るのはやはり感動。他のGFレンズも試したいですが、XCDよりは手が届きやすいとはいえ、GFも普通に高い。レンズレンタルでいずれ試してみたいなと思っています。
買って良かったか — 結論

買って良かった、と評価しています。
ただこれは「動く個体に当たった」という運の要素を含んでの結論です。
焦点工房の正規品もそろそろ出てくると思うので、リスクを取りたくない方は迷わず正規品を待つのが正解だと思います。
「半額の差額をリスクとして許容できる、何かあったら自分でなんとかする覚悟がある、英語で問い合わせるのが苦じゃない」という条件が揃う方には、AliExpress直輸入も選択肢になる、という温度感です。
(楽天リーベイツ経由だとポイントがお得な場合があります。私はうっかり経由せず購入…。)
このアダプターで広がること

GFレンズの選択肢がHasselblad 907Xユーザーに開かれた。これがこの製品の本質的な価値だと思います。 GF110mm F2に始まり、GF45mm F2.8、GF80mm F1.7、GF250mm F4… 中古市場で動いているGFレンズが、すべて907Xの作品撮りの候補に入ってくる。 作品の幅を広げたい方、ポートレートで開放f2クラスを使いたい方には、検討する価値のあるアダプター。
ただ歪むので、実用(仕事など)にはちょっと厳しいかもしれませんね。三脚とレリーズがあれば大丈夫ですけど、なかなか…ね。
このサイトでは、自分がいいなと思った製品を興味を持った方がすぐに価格など見れるようにRinkerなどのプラグインを使用してアフィリエイトリンクを使用しています。もちろん、見てくださる方の利便性が第一ではあるんですが、おかげさまでワンシーズン(3〜4か月)に一度はスタバでコーヒー一杯くらい飲める程度の紹介料をいただくことができています。リンクを利用して購入してくださった方ありがとうございます。
ただ、Amazonなどが必ずしも最安とは限りません。その場合は把握している範囲で記事で共有しますが、気になる方は公式など他のサイトもチェックしてみてください。

shinobuOsawa
写真、動画、空撮からウェブや紙のデザインまで幅広く手掛けるクリエイターっぽい人。
筋トレと子どもをこよなく愛する、クスッと笑えるプチ不幸体質の持ち主。
筋トレ好きの内蔵貧弱系。親しくなるとオネエ言葉になります。
写真を画像ではなく、用紙にこだわり、オリジナルプリントとして手元に残り続けることができる作品を生み出すことが目標です。








