阿波紙を試してみる。今ならオンラインストアで割引も。

プレミオ忌部 + プレミオ楮 白[アワガミファクトリー]

左の用紙が「プレミオ忌部いんべ」、右が「プレミオこうぞ 白」です。

Contents

阿波紙はハイキーな表現に合う

写真家の吉田繁さんの言葉ですが、阿波紙はシャドウが締まらないのでハイキー調の表現に合います。ということで、これから極めていきたい用紙の候補「プレミオ」でA4サイズで試しプリントしました。
前回の「アワガミインクジェットペーパーの検証結果」で、ポートレートはプレミオ忌部、風景はプレミオ楮が合うかな、と書きました。(ポストカードサイズで検証)
今回はA4サイズでプリント。
前回の検証を活かし、プリント設定は「プリンターによるカラー管理」で、彩度を+20くらいで出力。
※エプソンは人肌がマゼンタ寄りにプリントされるので、プリント用にややイエローに振る。

実際にA4サイズだと、プレミオ楮のほうがポートレートに合ってるかも?という感想。

プレミオ楮 白でプリント。表面のテクスチャが質感あって良い感じ

プレミオ忌部は横すじ(のようなもの)がポートレートにはどうだろうと、ちょっと気になりました。(顔がアップのようなものに限っての見解)

プレミオ忌部でプリント。

実際、A2〜A3サイズくらいじゃないと、用紙の真価は発揮しないでしょうけど。
人にプレゼントしたり、飾ったりするのはA4サイズくらいがいいので、もう少し検証したいところです。
表面がテッカテカの光沢紙ではなく、味があって質感もある和紙などで写真をプリント、贈ってあげればきっと喜ばれるはずなので。
(光沢紙が売れるのは世界でも日本だけだそうです。海外の人から見ると、光沢紙の作品は皆無だそう。)

プリントする用紙にもこだわる

これも吉田繁さんのお話からですが、吉田繁さんは自身の作品を世界のギャラリーを相手にして活躍している日本では数少ない写真家の一人です。
その吉田さんが、以前ベルベットファインアートペーパーで印刷した作品をギャラリーに見せたところ、「あなたの作品をイギリス製の用紙でプリントしている意味は?」と聞かれ、その時は返答できなかったそうです。
アートの世界では、まず「あなたは何者で、何を表現したいのか?(アイデンティティ)」ということを強く求められるそうです。
作品にはステートメントというものが絶対です。「日本の作家には足りないもの」だそうです。言われてもっともです。
※アーティスト・ステートメントはその写真家の考え方や、自分の作品を文章でどう表現するかに関わるもの

僕自身、何を写真で何を表現したいのか、というものをまだ撮れていません。けれども、日本が誇る文化である和紙や、最近ではフレスコジクレー(日本発の技術)などを使って、自分の考えるテーマをプリントして表現したいと思います。
プリントの技術が求められる用紙ですが、それだけにチャレンジし甲斐があります。(・∀・)

CP+ 出展記念[割引 ~2/28まで]

センスあるダンボール。

今月末まで、オンラインストアで割引価格で購入できます。特に各用紙が試せるサンプルが50%OFFで大変お買い得です。
買うと高い「びざん」なども入っているので、試したい方はチャンスです。

ちなみにオンラインストアで初めて購入しましたが、中に入っている詰め物の紙(?)や納品書、封筒までも和紙。ちょっと感動。
アワガミファクトリー

もちろん妻から未承諾。このセンスあるダンボールを見て喜ぶ僕に、冷たい目線が2日ほど続きました…。
「5,000円以上買うと、送料が無料になるから!」という言い訳に、「言い訳になってない!」とたしなめられました。
…はい、すみません…m(__)m

キャンソン インフィニティ
バライタフォトグラフィックに興味津々。

余談ですが、先日のCP+でサンプル品としていただいた

  • 「バライタフォトグラフィック」
  • 「フォトグロス・プレミアム・RC」
  • 「フォトサテン・プレミアム・RC」

のL判を各一枚づつをモノクロでプリント。
ガンレフでの評価も高かった「バライタフォトグラフィック」は、確かにモノクロに合いそう!屋久杉の重厚感と樹皮のシャープさの表現が素晴らしいと感じました。もう少し大きなサイズでプリントしたいところ。
「フォトグロス・プレミアム・RC」は光沢感がちょっと好きじゃない感じ…。「フォトサテン・プレミアム・RC」は、落ち着いた半光沢といった感じ(局紙に似てるかも)。この2種はモノクロよりもカラーで試したほうが良かったかもしれません。
まったくの余談ですが。

左側がバライタフォトグラフィック。ちょっと写真からでは良し悪しは判断つきにくいですね…。

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shinobuOsawa

写真、動画、空撮からウェブや紙のデザインまで幅広く手掛けるクリエイターっぽい人。
筋トレと子どもをこよなく愛する、クスッと笑えるプチ不幸体質の持ち主。
筋トレ好きの内蔵貧弱系。親しくなるとオネエ言葉になります。
写真を画像ではなく、用紙にこだわり、オリジナルプリントとして手元に残り続けることができる作品を生み出すことが目標です。

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