日本初のジンバル TH-G3を自前のRonin-Sと比べてみました。

Libec(リーベック)といえば、ビデオユーザーおなじみの平和精機工業のブランドです。
ジンバルといえば、世界的な大手ドローンメーカーであるDJIのRonin-Sが有名で、中国や台湾のメーカー(DJI、ZHIYUN、FEIYU TECH…)がこの分野では席巻しています。(私もRonin-Sを所有してます)
そんな日本企業である平和精機工業さんのLibecブランドから、国内初のジンバルが登場したわけです。国産のジンバルはどんなものだろうと、気にならないわけがありませんw
ちなみに平和精機工業さんは約70年の歴史を持つ、撮影機材全般を設計、製造、販売を行う老舗の国内三脚、撮影機材メーカーです。(本社:埼玉県)

なんと、今回ご縁あってプロ用映像・撮影機器の販売など幅広いサービスを展開しているシステムファイブ(SYSTEM5)さんからお借りして試す機会を得ることができました。

Contents

TH-G3 マルチアクションジンバル

・積載重量
 500g~3600g
・本体重量
 約1.47kg
・バッテリー持続時間
 約18時間

細かい使用は、Libec TH-G3の製品ページを見てもらうとして、ここでは私が実際に使用した感想と、所有しているRonin-Sとの比較を簡単に述べたいと思います。
個人的な見解で、レビュー下手なので細かいところはご容赦ください(^^)

デザイン

見た目はとてもシンプルで好感が持てました。
というか好きです。
基本的にゴチャゴチャしている感があるのは苦手なのですが、このTH-G3のデザインは無駄を削ぎ落としたようなとてもシンプルな外観です。

機能

ジンバルとして必要な機能を網羅

「トップダウンスタイル」「ボトムアップスタイル」「ペンライトスタイル」の3つのスタイルを搭載し、使用頻度の高い4つのフォローモード、360°ロールアクションなど、ジンバルとして必要な機能が取り揃えてあります。
外観がシンプルだけでなく、操作方法もかなりシンプルでボタンを押すだけで簡単に機能を切り替えることができます。

専用アプリ「Libec App」

さらに専用アプリの「Libec App」も用意されていて、各パラメーターの調整やモーションタイムラプスなどにも対応しています。
Ronin-Sのアプリをまだ把握しきれていない(笑)私でもわかりやすいアプリでした。

実はとても便利だったスライドプレート

専用のスライドプレートはManfrotto、Sachtlerと互換性があり、Manfrotto、Sachtlerともに所有している私にとっては、付け替える必要がないので大変便利なポイントでした。

重量

ここがとても大事だと個人的には思っています。
軽量をウリとしている小型ジンバルですが、Ronin-Sは約1.84kg。
片手で操作している映像とか見ますけど、かなり限定的だと思います。ジンバルにカメラを載せて、撮影するのは本当に大変です(汗)
TH-G3は約1.47kg。
数値だけ見ると僅かな差でしかないように思えますが、これが撮影中にはかなり影響してきます。
10gでも軽いほうが、その分体力や思考など軽減され、シャッターチャンスを逃しません。ビデオだけでなく静止画もそうですね。
軽いは正義なのですw

ちなみに、風の子保育園さんの動画撮影で使用させてもらったのですが、夏の暑い中でなんとか撮影できたのも重量の要素があることは間違いありません。
このときは両手持ちグリップ(GD-3B)を使用しましたが、これがまた使いやすい!
両手で持てることでこんなに世界が広がるとは思いませんでしたw #大げさ

アクセサリー

両手持ちグリップ(GD-3B)の他にも
・TH-G3用片手持ちグリップ(GS-3B)
・電動フォローフォーカス(GF-3B)
・TH-G3用カウンターウェイト(GW-600)
・TH-G3専用予備バッテリー
があります。
今回これらは使っている余裕が無かったので、感想を述べることができませんが、片手持ちグリップも好レビューを目にしました。

所有しているRonin-SとTH-G3を比較してみて。

この2つしか使用したことがないので、この2つを比較しての感想です。
使ってみて機能的(撮れた画)には変わりがありませんでした。
比較してとくに「これが!」というのは無いのですが、逆にこの分野でリードしているRonin-S(2020年9月現在、Amazonで94,490円)と機能的に遜色ないというのがTH-G3の凄さかなと。#国産で安いならTH-G3で良かったな

それでいて国産、63,000円(2020年9月現在、システムファイブで51,524円、Amazonで53,545円)という低価格、(プラス軽量!)を考えると、なにも所有していないのであればTH-G3、信頼度、コスパの高さから大本命になり得ますね!

とはいえ、Ronin-SCもありますし、9月10日にはDJI Roninの新機種発表もあります。

選ぶ選択肢が増えるのは、嬉しいことですが迷っちゃいますね。#もう今年は絶対になにがあっても買えない

私だったら多機能は使いこなせないし、いまのところ必要もないのでコスパと軽さで選びます。
そこまで使う時間は無かったですが、それでも TH-G3 オススメです。
Ronin-Sが比較対象だったら、TH-G3は差額でグリップなどアクセサリーが購入できるのは幸せかもですね(^^)

■TH-G3をお借りできたきっかけ

ご興味持たれた方がいらっしゃいましたら、この貴重な機会をくださったシステムファイブさんのページをぜひご覧になってみてください。

Screenshot of shop.system5.jp

小型カメラ用3軸電動ジンバル TH-G3製品販売ページ(システムファイブ)

またなにかお借りできるかも(笑)
というのは冗談ですが、きっかけはこのサイトを見てくださったシステムファイブのYさんが、機材の紹介をしてくださった(DaVinci Resolve購入した縁もあり)のがはじまりです。
そんなこんなで連絡を取り合っている中で、「TH-G3使ってみませんか?」とお声がけいただいたのがきっかけです。
とても親切で誠実な対応なYさんでしたので、「ぜひ!」と即答w

でもこんな簡単なレビューでなく、しっかりしたレビュー書かないとダメですねw
ちなみにお金を貰って記事を書いているわけではありません(^^)
#リンクはアフィリエイトだけど
いまは製品のコモディティ化が進んでいますので、同じ製品とそんなに変わらない価格なら対応の良いお店(システムファイブというよりYさん)で購入したいなと。#djiスマート送信機で痛い目にあった #大手販売代理店のあそこ

α7SⅢのために、もうどう頑張っても当分は機材を購入できませんが、次回からシステムファイブさんで購入したいと思います。

※当サイトではAmazonなどの購入リンクは広告リンクを使用しています。

shinobuOsawa

写真、動画、空撮からウェブや紙のデザインまで幅広く手掛けるクリエイターっぽい人。
筋トレと子どもをこよなく愛する、クスッと笑えるプチ不幸体質の持ち主。
筋トレ好きの内蔵貧弱系。親しくなるとオネエ言葉になります。
写真を画像ではなく、用紙にこだわり、オリジナルプリントとして手元に残り続けることができる作品を生み出すことが目標です。

金峰山 五丈岩

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