shinobuOsawa

なまはげ shinobuosawa

なまはげ -神の使い

なまはげ shinobuosawa

Statement

鬼か、神の使いか―。

「なまはげ」は、秋田県の男鹿半島でみられる伝統的な民俗行事の使者(神の使い)とされ、怠惰や不和などの悪事を諌め、災いを祓いにやってくる。

「なまはげ」は、年の終わりに家々を訪れて、「悪い子はいねがー」「泣ぐコはいねがー」と奇声を発しながら練り歩き、怠け者や子供、初嫁を探して暴れる。

家人は正装をして丁重にこれを出迎え、主人が今年1年の家族のしでかした日常の悪事を釈明するなどした後に酒などをふるまって、送り返す。秋田県だけでなく、山形県や新潟県など日本海沿岸部に同じような行事は存在する。

正確な発祥がわからないほど古くから伝わる伝承行事であり、最も古い記録は菅江真澄すがえ ますみ(1754~1829)の「牡鹿乃寒かぜ」に見ることができる。

幼児に対する教育の手段として東北地方では理解されることの多いなまはげだが、単純に子どもを怖がらせて躾ける風習というものではない。

けがれを回復するもの―。

古来から日本人が慣習としてきた祭りや民俗行事は、元来神聖なる行事であり、神仏などの存在と深く関わるものである。

民俗学に使われる言葉で「ハレ」と「ケ」がある。「ハレ」は非日常、「ケ」は日常を示す。私たちが日常生活を送っているのは、「ケ」の力が働いて秩序を保っていると言われる。 ケの力が枯れてきた状態を「ケ枯れ(「けがれ」「汚れ(穢れ)」)」と言う。ケが枯れると秩序が弱まり、様々な災難に見舞われる。

そこでハレの時間で聖なるものに接し、ケの力を回復する。それが祭りであり、受け継がれてきた民俗行事である。 なまはげは、聖の世界からやってきて秩序を回復する神聖な存在である。

秩序を戻す、畏れの存在―。

なまはげの語源はナモミハギ(※)
そもそも子どもだけでなく、大人を含め、怠け者を戒める存在であるのだ。

奇声を発して暴れまわる鬼―。
こうした姿だけ見て、前近代的だと言う批判は当たらない。なまはげは子どもはもちろん、人を成長、律するためには厳しく接することも教えてくれる「神(その使者)」である。

秋田県男鹿のなまはげは、神聖な世界とつながる俗世界の社会に、正常な秩序を持たせる神聖な儀式(子供を大人の社会に迎え入れるためのものでもある)である。

男鹿の人たちが古くから伝えてきたなまはげを畏怖と畏敬の念を持ってその姿を写真で表現した。

(※ナモミハギ …冬、囲炉裏で長く暖をとっていると、手足に火型(火斑)ができます。これを方言で「ナモミ」と言い、それを剥ぎ取るという怠け心を戒めるための「ナモミ剥ぎ」が「ナマハゲ」になったと言われています。)

なまはげ shinobuosawa
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男鹿市北浦の真山しんざん神社では、2月に神事「柴灯祭せどまつり」と民俗行事「なまはげ」を組み合わせた「なまはげ柴灯せどまつり」が行われる。(みちのく五大雪まつりのひとつ)

神社では入魂の儀式が行われ、なまはげに扮する若者たちがしんの入った面を授かり、なまはげと化して山へ戻っていく。 神社では、大晦日のなまはげの様子を再現したり、勇壮な「なまはげ踊り」、「なまはげ太鼓」などが披露され、伝統行事ながらも近代の文化・様相を取り入れた行事が行われる。

そのうちに、奇声をあげながらなまはげが雪山から姿をあらわし、降りてくる。 その姿は勇壮かつ幻想的で、見る人を異次元の世界へ引き込こむ迫力がある。

神社に降り立ったなまはげは境内を練り歩き、柴灯火で焼かれた護摩餅を神官から捧げられ、また山へと戻っていく。

人が為す行事だけれども、そこには古来から神の使者として伝承されてきたなまはげが確かに降り立ち、境内には私たち先祖が大切にしてきたであろう神聖な空気感に満ち溢れる。 なまはげとはなにか―。 今を生きる私たちにその存在を改めて問いかけられているようでもある。

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